アリフレックスD-21

特徴

アリフレックスD-21は、35mmフィルムスタイルデジタルカメラです。35mmフィルムと同じサイズの単板センサの採用により浅い被写界深度を実現しました。またミラーシャッタによる光学式ビューファインダにより確実なライトバランス・フォローフォーカスが可能となっています。レンズマウントにはPLマウントを採用し、35mmフィルムカメラ用レンズが全て使用可能で、多彩なイメージを創造可能です。

アリイメージングテクノロジー(AIT)

独自にデザインされたCMOSセンサ、入念に計算されたローパスフィルタ、強力なハードウェアエンジン、先進的な画像処理アルゴリズム等のコンポーネントが、D-21のゴージャスかつシネマティックなイメージを創り出します。アリイメージングテクノロジー(以下AIT)とは、全てのコンポーネントを緻密に最適化し、調和させるための技術の総称です。
AITは、優れた撮影監督や映画制作者との対話により得られた知識や提案をもとに、継続して進化し続けています。各スタッフが心に思い浮かべるイメージを創り出すことだけに集中できるよう、数多くのサポート機能が生まれました。
例えば、D-21にはフレーム毎に全てのピクセルのブラックレベルをキャリブレーションし、自動でブラックバランスを補正する回路(Correlated Double Sampling:CDS)や、信号の出てこない異常ピクセルを検知しこれを補正した信号を出力する機能、ディフェクト・ピクセル・コレクション(DPC)を搭載しています。これらの機能はフルオートで働くので、撮影スタッフの手を煩わせることはありません。
D-21のAITから創り出されるイメージは、各社の映画撮影用デジタルカメラと比べ、よりシネマティックなルック、よりハイコントラストでハイダイナミックレンジ、よりフィルムライクなトーンを再現しています。

光学式ビューファインダ

  • 光学式ビューファインダ

現在、デジタルカメラのほとんどが電子式ファインダを採用していますが、アリフレックスD-21はこれまでのARRIフィルムカメラと同様の光学式ファインダを備えています。
レンズを通ってカメラに入った光は、回転するミラーシャッタによって光路を変えられ、ファインダ内部の光学系を通り、カメラマンの目に直接届きます。一切の電気的プロセスを介さないため、当然のことながらイメージディレイがなく、正確なライトバランス調整およびフォローフォーカスが可能です。
数フレーム遅延する電子式ファインダとの決定的な差として、早いアクションの撮影時に混乱を招かない、という特徴があります。例えば、椅子から立ち上がる人物をフォローする際、遅延するビューファインダを基準にフォローしてしまうと、ホラーのような演出効果が出てしまうことがあります。光学式ファインダであれば高速で動作する被写体の撮影も疲労感なく、正確に行えます。また、アリフレックスD-21の光学ビューファインダは回転・延長させることができ、さまざまな撮影条件に対応します。もちろん、アイピースレベラやヒーテッドアイカップを取りつけることも可能です。

アリフレックスPLマウント

  • アリフレックスPLマウント

かつてARRIが35mmフィルムカメラにPLマウント(ポジティブロックマウント)を採用して以来、数多くの単玉レンズやズームレンズが生み出されました。PLマウントレンズにはハイエンド向けの高品質レンズがラインナップされており、今や業界標準となっています。アリフレックスD-21もこれまでのフィルムカメラ同様PLマウントを採用。35mmフィルムカメラ用レンズが全て使用可能となっており、多彩なイメージを創造可能です。
また、アリフレックスD-21は、35mmのフィルム同様の4:3アスペクト比を有している唯一のデジタルカメラであり、アナモフィックレンズを使用して撮影したイメージをシネマスコープ映写することが可能です。

  • アリフレックスD-21イメージ
    アナモフィックレンズ使用
    アリフレックスD-21イメージ
  • 2:1シネマスコープ映写イメージ
    2:1シネマスコープ映写イメージ

作品に合わせて選べる出力仕様

多種多様な作品予算や配給形態に合わせるため、アリフレックスD-21は様々な出力信号に対応しています。
D-21は、各種HD信号に対応したMスコープ信号を生成することが可能です。HD出力ではリニアまたはログ、4:2:2 YCbCrまたは4:4:4 RGB、ノーマルまたはエクステンデッドレンジを選択可能で、かつファイバオプティックもオプションで装着可能です。これらの出力フォーマットは、既にスタンダードとして確立された規格であり、従来からのHDインフラ設備にシームレスに接続することが可能です。
それらに加え、D-21はHD信号を出力しながらRawデータ信号も出力することが可能です。D-21の4:3センサから出力される非圧縮12ビットRawベイヤデータからはフル解像度のイメージを利用することが可能で、ARRIRAW T-link (トランスポート・リンク)は、通常のHD-SDIデュアルリンクを利用してARRIRAWデータを転送する手段となります。ARRIRAWの収録処理により生成されるデータは、フィルムスキャンと同じピクセル走査・色空間処理を行っているため、フィルムをスキャンニングしたデータと簡単に合わせることが可能になります。

データモードの主な仕様

■ 最高のイメージクオリティ

  • 非圧縮、未処理の12ビットのRawベイヤセンサデータ(ARRIRAW)。
  • 最も高いダイナミックレンジと最も低いノイズ出力。
  • 優れたポストプロダクション上のイメージプロセス技術を用いて、改善されるクオリティ。
  • 2880 x 2160 ( 4:3) 1~25コマ/秒
  • 2880 x 1620 (16:9) 1~30コマ/秒

■ シネマスコープ

  • アナモフィックレンズ使用可能。

■ 現場に於けるグレートフレキシビリティ

  • ARRIRAW T-Link:デュアルリンクHD-SDIを使ってARRIRAWを収録。
  • HDビデオモニタリングとオンライン編集用Dataの同時取得を可能にするDataとHDの同時出力。
  • Dataレコーダからノンリニア編集システムへDataファイルの変換、取り込みが可能。

■ ポストプロダクションに於けるグレートフレキシビリティ

  • 微細なディティールと鮮明なエッジ。
  • 合成に充分な、高い解像力。
  • 親和性の高いワークフロー:2K出力に於いて、フィルムの2Kスキャンと同じ解像度と色空間。
  • カラーコレクションとルックアップテーブルをポストプロダクションにて決定するワークフロー。
  • イメージのトリミングやクロップが容易。
  • イメージクオリティを上げる為に、取得したRawデータを後処理で画質向上。

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