自動車衝突実験用映像計測システム | 映像計測

SPECIAL ORDER特注製品

自動車衝突実験用映像計測システム: 自動車メーカーでは、開発された自動車が設計通りの安全性があるか衝突実験を行って確認をしています。衝突の瞬間が1/1,000秒単位で変化していく様子を車外からだけでなく、車内にも耐衝撃仕様のハイスピードカメラを多数搭載して撮影しています。ダミー人形に対するエアバッグの展開やシートベルトの固定の瞬間等をスローモーションで確認できます。

衝突実験用吊り下げ照明装置

高い衝撃の中で確実にデータ記録するためのカメラ系に加えて、専用の耐衝撃レンズ、専用の撮影架台、さらに照明装置はスローモーションで再生しても点滅（フリッカー）がない高輝度の専用照明など、周辺装置も含めてシステム化し、納入、メンテナンスを行っています。撮影面積、照明照射面積、カメラISO感度、撮影距離などの条件によりお客様の環境に合わせたシステム構築をしています。
衝突実験用に開発された照明装置 ARRI INDY（インディ）

衝突実験の目的・内容により適切なカメラや照明装置の選択が必要です。通常は高速度撮影に適したメタルハライド照明灯具とフリッカーフリー電源を使用していましたが、近年は高感度ハイスピードカメラMEMRECAM GX/HXシリーズの登場によりLED照明装置でのシステム化が可能になりました。超小型ハイスピードカメラMEMRECAM Q1m/Q1vは車載に適した設計で衝突時の車内/車外からのマルチ撮影システムがより高精度に構築できるようになりました。
衝突実験時の車載例（MEMRECAM Q1v）*

衝突実験時の車載例（MEMRECAM Q1v）*
*JARI研究・試験設備見学会

撮影部
カメラの完全同期システム
全てのカメラへのマルチトリガー回路
複数台のカメラを一括コントロールし、撮影後に一括ダウンロードが可能
撮影データのサーバーシステム構築も可能

照明部
メタルハライド照明灯具とフリッカーフリー電源、または高輝度LED照明
可動式（水平・上下・角度）の天井設置照明
カメラと連動して自動点灯、消灯
車載用耐G仕様のLED照明
撮影時だけ高輝度点灯するブースト機能も選択可能