Cortex8

コアテックス 8

MAC3D Systemソフトウェア

Cortex(コアテックス)は、モーションキャプチャーシステムMAC3D Systemのメインソフトウェアです。ロボティクス、スポーツ、バイオメカニクス、バーチャルリアリティ、リハビリテーション、人間工学と、幅広い分野で使われています。そのCortexの最新バージョンCortex8が2019年9月30日ついにリリースしました。 「簡易アクティブマーカー機能」、「テック技販デジタルフォースプレート対応」、「Delsys Trigno Avanti(デルシス トリーニョ アバンテ)デジタル筋電計対応」など、強力な機能を実装しました。

Cortex8特長

  • アクティブマーカー BaSix と Cortex8による簡易モーションキャプチャー
  • テック技販 デジタルフォースプレート TF-4060、TF-6090に対応
  • Delsys Trigno Avantiデジタル筋電計に対応
  • 複数枚フォースプレートの合成機能
  • 被験者のテンプレートマッチング強化「ゴールデンテンプレート」機能

アクティブマーカーBaSix

少ないマーカーで全身の動きを推定する機能がCortex8に実装されました。頭、両手、腰、両足の6箇所にアクティブマーカーを装着するだけで腕の曲がりや脚の開き、身体の向きなど、人の骨格をリアルタイムで推定して動きを表現します。
 
通常、モーションキャプチャーは身体の部位に20点以上マーカーをつけて、人の全身骨格を推定します。このBaSix アクティブマーカーは、6点のマーカーだけで全身の動きが取得できるので、被験者の負担や計測の時間も大幅に短縮することができます。
 
また、体形の違う被験者に代わっても簡単に手足の長さを修正することができます。ボタンひとつで、身長や手の長さ、脚の長さを再計算して骨格のスケールを調整します。
 
推定した骨格データは、3D CGソフトウェアにリアルタイムでストリーミングできるため、主にVRやインタラクション分野での活躍が期待できます。

テック技販 デジタルフォースプレートの対応

テック技販のデジタルフォースプレート TF-4060、TF-6090に対応しました。Cortex8が起動しているパソコンにUSB接続するだけで、モーションキャプチャーデータとフォースプレートデータが同時に収集できます。従来のアナログBOXを使ったフォースプレートデータの収集と比べると、接続もシンプルです。また、アナログBOXを購入する必要がないため、導入コストも大幅に下がります。

収集したフォースプレートデータは、Cortex8の3Dビューまたはグラフで表示ができます。力のベクトル、圧中心、圧中心周りの垂直モーメント、力ベクトルの軌跡の可視化ができます。

もちろんモーションキャプチャーデータとフォースプレートデータを組み合わせて、動力学解析にも使用することができます。Cortex8のオプションソフトウェア KinTools RTや、ナックイメージテクノロジー製の筋骨格解析ソフトウェアnMotion musculousと組み合わせて、関節トルクや関節間力、筋張力などの計算もできます。

Delsys Trigno Avantiデジタル筋電計の対応

Delsys Trigno Avantiデジタル筋電計に対応しました。Cortex8が起動しているパソコンにUSB接続するだけで、モーションキャプチャーデータと筋電計の波形データが同時に収集できます。従来のアナログBOXで収集する方法と比べると、USBケーブル1本で接続可能なので、手軽に筋電を同時計測することができます。

リアルタイムでデータをモニタリングすることも可能です。グラフ機能で指定したチャンネルの波形データをリアルタイムで表示することができます。

複数枚のフォースプレートを合成

人体計測において、複数枚のフォースプレートを同時に踏んでしまうことがよくあります。従来、このようなデータは解析に使わないか、独自のプログラムを組んで合力を計算していました。Cortex8では、力の合成ベクトルを計算でき、そのまま解析に使用することが可能になりました。

力ベクトルだけではなく、圧力中心(COP)、圧力中心周りの垂直モーメントも合成できます。

ゴールデンテンプレート

被験者を認識するためのテンプレートマッチング機能が大幅に改善されました。マーカーのつけ方は同じで被験者が異なる場合、従来はテンプレートを作り直して計測を行っていました。このテンプレートを作り直す作業は、「別の被験者を計測→再ラベル付け→テンプレート更新」とひと手間かける必要がありました。

Cortex8では、このテンプレートの再作成を簡便化する機能を強化しています。同じマーカーのつけ方ならば、特定の姿勢をして、更新ボタン(New Subjectボタン)を押すことでテンプレートの再作成が可能です。

認識学習データを引き継ぎますので、被験者ごとに再度学習用のデータを撮り直す必要はありません。

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 Cortex8機能紹介