Hi-MotionIIの先にあるもの|匠の技02

「Hi-MotionIIの先にあるもの」

Hi-MotionIIは2014年2月の冬期ソチオリンピックを始め、同年7月のサッカーワールドカップ、9月に韓国で開催されたアジア競技大会において、アスリート達の感動的な姿を世界中へ届けた。そして、2014年末の段階で出荷台数100台を超え、今やほぼ世界の放送業界でその名を知らない者はない。
 
後藤によれば「先日、ファームウェアのメジャーアップデートを終えたばかりです」とのことで、ほぼ製品としては安定熟成の領域にある。となると話題は自然と次世代機である。特にナックのホームグラウンド日本では2020年に再びオリンピックが開催される。世界の放送業界がオリンピックをひとつの区切りとして動いているとすれば、当然、そこに何をぶつけてくるのかはどうしても気になる所だ。4K、いや一気に8Kなのか‥‥。
 
後藤は「いや、それについてはまだ何とも言えないですね」とやや歯切れが悪い。おそらく考えていることはあるだろうし、言えないこともあるのかもしれない。
 
ひとまずこの話は「それまで放送用カメラをつくったことのなかった会社で、わずか数人の男たちが、世界の放送業界を驚かせた製品をつくった」ということ、そして今日も世界中のスポーツ中継で、Hi-MotionIIのダイナミックな映像に多くの人々が歓喜している、という事実で終えることにしよう。

後藤正勝 (ごとうまさかつ)
技術部電子設計
1990年4月入社 工学部 電子工学科卒

 

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