SOFTWAREソフトウェア

nMotion musculousによる動作解析イメージ

筋骨格モデル動作解析ソフトウェア

nMotion musculous

nMotion musculous(*1)(エヌモーションマスキュラス)は、通常の動作解析ソフトウェアのように、関節角度や関節モーメント・関節パワーといった運動学、動力学計算ができるのはもちろん、筋張力・筋活性度といった筋骨格解析も可能です。さらに独自の仮想リンクを用いた、解剖学的に自然な多頭筋・腱・靭帯モデル(*2)を持つので、アキレス腱の張力や膝の靭帯にかかる負荷など、他の筋骨格解析ソフトウェアでは計算できない腱や靱帯まで解析できます。

nMotionは現在も開発・進化を続けています。元々高速だった逆動力学計算は、さらなる高速化を遂げました。独自開発の2次計画ソルバーのアルゴリズム改善により、計算速度は前バージョンの10倍以上(*3)に達し、以前は数時間かかっていた計算も、たった数分で終わります。
今まで計算時間の長さから使用を敬遠されがちだった筋骨格解析ソフトウェアですが、nMotion musculousはその常識を変え、スポーツ、バイオメカニクス、リハビリテーションなどの分野のさまざまなシーンで使用できます。

*1)nMotion musculousは、東京大学大学院情報理工学系研究室中村仁彦教授、山根克準教授(現 Disney Research, Pittsburgh)らの研究成果を基に開発されたソフトウェアです。
*2)特許取得済(特開2008-077551)
*3)Ver1.05とVer1.5の比較

  • 世界最高クラスの詳細筋骨格モデル

    骨格モデルには東洋人をCTスキャンしたデータを使用しています。骨格セグメントは全部で53あり、背骨のひとつひとつまで定義されています。骨格モデルの上に、解剖学に基づき筋、腱、靭帯など1,000以上の要素が定義されたとても詳細な筋骨格モデルを標準搭載しています。

  • 画期的な新モデル・計算方式

    nMotion独自の「仮想リンク」を導入することで、多頭筋と大きな腱を解剖学的に自然な形でモデル化し、その力学解析を実現しました*。また、主要な靭帯もモデル化していますので、アキレス腱や前十字靭帯など、他のソフトウェアでは解析できない要素も解析可能です。

    *特許取得済

  • 被験者の体格に合わせたモデル調整

    筋骨格モデルは被験者の体格に合わせてサイズ調整されます。日本人の身体寸法データベース*を参照して、年齢、性別、身長、体重から、被験者の体格を推定し、セグメントの近似形状、質量、慣性モーメントを計算します。体格パラメーターはGUIで容易に調整可能です。

    * (独)産業技術総合研究所DHRC 人体寸法・形状データベース

  • 外力入力機能・筋電入力機能

    床反力計の波形入力の他に、任意に計測・計算した外力データの入力が可能です。力、作用点、回転モーメントを任意のセグメントに入力できるので、物を持った動作などの解析も可能です。また、任意の筋に筋電形の波形を入力して、筋力の推定を補助することも可能です。

  • 床反力推定機能

    身体動作から床反力を推定することが可能です。屋外での運動や、室内でも広範囲にわたり動き回る動作など、床反力計の設置や使用が難しい場面で、床反力を推定し、動力学解析をすることができます。

  • 作業性に優れた日本語GUI

    作業工程順に整理されたユーザーインターフェースは、筋骨格解析ソフトウェアを初めて扱う方でも迷わず解析ができる設計になっています。また、メニューやモデルの筋腱の名称など、親しみやすい日本語GUIを採用*しています。

    *英語GUIも使用可能です。

  • 動作の理解を深める多彩な可視化

    筋力の大きさに応じて筋の色がグラデーション表示できるのはもちろん、上肢の筋など相対的に値の低いものを強調表示することもできます。またグラフと3D画面の同期表示や関節モーメントの大きさを球で表示するなど、動作の理解を深める多彩な可視化機能を搭載しています。

  • 解析結果のエクスポート・無償ビューワーソフト

    解析結果をワンクリックでExcelへ出力したり、グラフをWordに貼り付けたりできるなど、結果の活用が容易です。また3D表示も動画としてエクスポートできるので、プレゼンでの使用等に便利です。無償配布可能なビューワーが同梱されていますので、配布先でも自由に3D表示可能です。

  • 既存キャプチャーデータの有効活用

    十分なマーカー数があれば特定のマーカーセットに依存せず逆運動学解析が可能なため、既存のキャプチャーデータも解析できます。また、データ形式は、MAC3D形式に加え、新たにC3D形式をサポート*しました。変換なしに直接読み込み可能です。

    *Ver1.6~

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  • nMotion musculousの必要動作環境

    CPU Pentium4 2GHz または同等以上のもの(Core2Duo 2GHz以上を推奨)
    OS Microsoft Windows 8 64bit / 32bit(デスクトップ環境)
    Microsoft Windows 7 64bit / 32bit
    Microsoft Windows VISTA(SP2) 32bit
    メインメモリー Windows 7:1GB以上(4GB以上を推奨)
    Windows VISTA:1GB以上(4GB以上を推奨)
    ハードディスク システムドライブにプログラム領域として80MB以上、一時領域として100MB程度の空き容量を持つこと。
    データ領域は解析対象のキャプチャーデータ、解析データ保存用に充分なサイズを持つこと。(10GB以上を推奨)
    ディスプレイ 1,024×768 (1,600×1,200を推奨)
    グラフィック OpenGLが表示可能であること。*(NVIDIA GeForce8400以上搭載のものを推奨)
    その他要件 製品動作時に、プロテクトキー用として、USBポートが1ポート必須。
    インストール時にCD-ROMドライブが必要 。
    脚注
    *ハードウェアアクセラレーターを搭載しないチップも可

  • 関連製品
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    nMotion musculous

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